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【インタビュー】2020年度審査員 津森千里さん

 2021.03.23

第4回目は「TSUMORI CHISATO」など、誰もが知る世界的ブランドを手掛ける津森千里審査員のインタビューです。
インスピレーションを大事にする津森さんならではの選考基準や、次回アワードに向けてのメッセージをお答えいただきました。

津森さんは審査員に就任直後の際にもインタビューにお答えいただいたので、その時のインタビューもぜひ併せてご覧ください。
【インタビュー】コピックアワード 2020審査員 津森千里さん

津森千里 審査員 インタビュー

津森千里 デザイナー(website/Instagram

1976年、文化服装学院を卒業。
1977年から「I.S.」や「TSUMORI CHISATO」のブランドを手掛け、東京コレクションやパリコレクションにも参加。 現在は楽しくHappyなモノづくりをモットーに、自分の好きなモノづくりを進め、自社にてブランドを展開中。

ー作品審査を終えての感想をお願いします。

現物を見られて楽しかったです。すごく小さい作品があって、「こんなに小さかったんだ」とか、逆に「こんなに大きい絵だったんだ」とか、原画を見て選べるのが良かったです。

ー 一次審査では全作品の中からどのような基準で選びましたか?

もうそれは私が好きだと感じたものを選びました!テクニックとかそういうものよりも、まず自分の心に引っかかるものを選んだっていうのが最初の一次審査で、本当に時間がかかりました。まず全部見るのに2日ぐらいかかって、そのあと2日かけてその荒選りしたのをまた選んで、4日間ぐらいかかりましたね。
いろんな先生がいらっしゃると思うけど、私はもし自分で「この絵達を買うんだったら」とか
「ポストカードだったらどれが好きかな」とか、どれを買おうかなと思って選びました。もしお店に置いてあって…よく美術館とかでもあるじゃないですか。そういうときに、これとこれとこれ、と選ぶような感じ。「これが好き!」みたいな感じで。飾りたいとか、ずっと持っていたいとか、そういう気持ちで選びました。

ー審査員賞に選んだ作品についてコメントをお願いします。

動物がいっぱい出てきて、その中で動物と人間が一緒にご飯食べてるのってすごい楽しいし、色もカラフルだしすごい夢がある世界だなと思って選んでみました。どうも夢見がちなものがすごく好きで、ファンタジーとかどこかおかしくて、面白がっているもの。作者もそうやって書いてると思うので、そういうのが分かる絵が好きです。たまたま自分が今、アフリカをテーマをした洋服を作っているっていうのも影響しているかもしれません。

津森千里 審査員賞「The unordinary restaurant」/melistncl

 

ー津森さんは若くからご自身のファッションブランドを立ち上げていますが、自分の絵や方向性に悩んでいる方にアドバイスするとしたらどんな言葉がありますか?

みんな悩みながらいっぱい描いて成長するんじゃないですかね。頭の中にあるイマジネーションをアウトプットすることは面白いと思うので、どんどん描いていくことで成長するのかなって思います。

ー次回の開催に向けて全世界の応募者に一言お願いします。

自分の道があったらどんどん描いていいし、絵が上手いというよりも「どういう風に思っているんだろう」とか、「どういう色を使うんだろう」とか個人の持ち味が大事だと思うのでそれが見たいなと思います。決して絵が上手くなくても、すごく魅力的なものもあるので私が選んだ人は普通の人から言えばそんなに上手くないかもしれないけど、私はすごく面白いと思うし、題材とかちょっとひねってあると、とても魅力的になります。
ここでは選ばなかったんですが、もう一つスカートから風景広がってる作品があって私はそれが好き。スカートの中が風景でいろんなものがいるような、そのスカートが生きてるのか本当のスカートなのか、それがまだいまだにわからなくて、そういうクエスチョンをもらえる作品が好きですね。発想がいくらでもできるから絵って面白いと思います。

津森さん、貴重なお話をありがとうございました!

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