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【インタビュー】コピックアワード 2017 デザイン部門大賞受賞者、ナイジェル・ミュラーさん

 2020.05.25

コピックアワード 2017 デザイン部門大賞受賞者であるナイジェル・ミュラーさんにインタビューを行いました。
彼の作品はカーデザインモチーフのものが多く、現在もモーターショーでの展示など活躍の幅を世界へ広げています。
コピックアワードでの受賞をきっかけに、自身や環境が変化したことや最近の活動などをお伺いしました!

Nigel Müller(ナイジェル・ミュラー)
2017年コピックアワードデザイン部門グランプリ受賞 受賞作品はこちら
春から大学に通う傍、2019年の東京オートサロンで展示されたFENICE105ランチアデルタのプロジェクトに引き続き参加予定。
現在はフリーのグラフィックデザイナー、カーデザイナーとして意欲的に活躍中。
official web site / instagram:nigel_design / https://www.drivestylestore.com/

コピックアワード2017 デザイン部門大賞受賞 "Iconic Duo - Ferrari and Fiat Dino"

 

Q.2017年にコピックアワードデザイン部でグランプリを取られましたが、最近の活動、取り組まれているプロジェクトについて教えてください。
ナイジェル今春からプフォルツハイム大学に通うことになっているのと、2019年の東京オートサロン(チューニングカーの祭典とも呼ばれるモーターショー)で展示されたFENICE105ランチアデルタのプロジェクトに引き続き参加しています。限定で実車のスケールモデルを作るのですが、そのグラフィックデザインを手伝います。現在まだ作業中ですが、コロナ危機が収束したら製造開始する計画です。
最近のプロジェクトとしては、大学への出願準備の一環でポートフォリオを作っています。 外に出ては車をスケッチしているので、今度インスタグラムに投稿するつもりです。

2019年の東京オートサロン(チューニングカーの祭典とも呼ばれるモーターショー)で展示されたFENICE105ランチアデルタのプロジェクトにも参加

Q.COPIC AWARD 2017のデザイン部門グランプリおめでとうございました! 受賞を知らされた時はどうお感じになりましたか?
ナイジェル受賞の連絡メールが届いた瞬間のことは今でも正確に覚えています。
私の人生の中であんな誇らしい気持ちになったことはないです、18歳で受賞するなんてあり得ないと思っていましたから。さらに日本に招待されるなんて、ほんとに夢が叶ったようなものです。

Q.COPIC AWARDで受賞してから、人生で何か変化はありましたか?
ナイジェル:受賞したことで新しい世界が広がりました。授賞式に出席して、私と同じようにアートやデザインに情熱を持っている人たちと交流を持つことができました。COPIC AWARDがなければ、今の私は存在しません。
日本に招待されたのも素晴らしい経験でした。東京はとても刺激的な場所で、私のように自動車に情熱を持っている人なら一度は訪れるべき場所だと思います。


 

Q.今年もCOPIC AWARDが開催されますが、まだ今年のアワードに応募するか決めかねている人に、メッセージをお願いします!
ナイジェル:若いアーティストやデザイナーに向けてメッセージしますね。中には「自分には勝ち目なんてない」と思っている人もいるでしょう。現実的に考えたら、大賞を得るためには審査員の印象を考慮する必要もあるのかもしれない。でも大賞以外にも賞はありますよね。はじめから絶対的に完璧で最高であることを目指すんじゃなくて、まず賞を獲ることは置いておいて、作品制作にすべての努力を注ぐこと、そして自分の創造性を認識することは絶対に良い経験になると思います。
ちなみに私の個人的なCOPIC AWARDへの取り組み方としては、とにかく最大限ベストを尽くしてみて、なんかの賞がもらえたらいいな、というスタンスでした。

Q.どのような応募作品を楽しみにしていますか?
ナイジェル:私の目標はプロのカーデザイナーになることなので、カーデザインのマーカーレンダリングや、アーティスティックな自動車のイラストを見たいです。
あと、私のインスピレーションの源泉であるSFやサイバーパンク系のアーティストにも挑戦してほしいです。

Q.COPIC AWARD自体に期待することは何ですか?
ナイジェル:COPIC AWARDの審査員の方々は真剣に審査されると思いますし、素晴らしい作品が選ばれることは間違いないと思いますが、審査では作品だけでなく、作家の将来性やビジョンも重視してほしいと思いますね。すべてのアーティスト/デザイナーは、作品を創造するにあたって一定のビジョンを持っていますが、そのビジョンこそが、アーティストがアートやデザインの世界で足跡を残すことができるかどうかを左右するのだと思います。

 

作家さんの将来性やビジョンの重視は最重要視点ですよね。COPIC AWARDをゴールとしてではなく、活動のきっかけやバネの一つとして役に立てるよう私たちも取り組んでいきたいと思います。 ナイジェルさん、貴重なインタビューありがとうございました!

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