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【ミニインタビュー】2021年度審査員 大暮維人さん

 2021.04.20

今年も、各界で幅広く活躍されているクリエイターの方々にコピックアワードの審査員を務めていただきます。
審査員の方々より、コピックアワードへのご応募を検討されている皆さまへ、
心強いメッセージをいただきましたので簡単なインタビュー形式で紹介いたします。
作品を制作する上でのヒントや新しい発見などが見つかるかもしれませんので、ぜひご覧ください。

コピックアワード2021 審査員(※敬称略、五十音順)
・大暮維人
・根津孝太
・原田ちあき
・松下計
・藪前知子

第1回目は、漫画ファンのみならず、コピックユーザーからも多くの憧れを集めている漫画家の大暮維人さんのインタビューです。
イラストスタートアップガイド カラーマーカー」「コミッカーズぬりえ」などを見て先生のコピックの塗り方を学んだ方も少なくないのではないでしょうか。長年コピックを愛用していただいている大暮維人さんは、どのような作品に惹かれるのでしょうか。今から非常に楽しみにしております。

大暮維人 漫画家(website/Twitter

1995年「漫画ホットミルク」掲載『SEPTEMBER KISS』にてデビュー。
以来、漫画作品のみならずゲーム・アニメのキャラクターデザイン等も手掛けている。
『天上天下』『エア・ギア』『バイオーグ・トリニティ(原作/舞城王太郎)』などの連載を経て、現在は「週刊少年マガジン」にて『化物語』(原作/西尾維新)を連載中。

ーコピックアワード2020の作品で気になるものはありましたか?

魚PH氏の作品「ばばば」がとても気になりました。コピックというと面で塗るタイプの作風が多い中、線で立体を構築するという手法はどこか漫画的で、小畑先生と同じく私もこういう絵が描いてみたい、と強く感じました。

小畑健 審査員賞「ばばば」/魚pH

 

ー作品を観る際はいつもどのようなところに着目していますか?また、コピックアワード2021ではどのような作品を期待しますか?

構図や画材の使いこなしといった技術面はもちろんですが、一番重視しているところは「何を伝えたいか」、「魅せたい部分はどこか」ですね。そこから、絵の魅力だけでなく作者の価値観や見識まで浮かび上がってくるからです。
私は自分が描きたいもの、しかし描けないもの、には常に憧れます。その様な作品に出会えると、頭を殴られた様な衝撃が走り、動悸で苦しくなり、首筋がムズムズして自分が芋虫になった様な、いや、芋虫になって丸まって何処かにまろび失せたくなる。その様な作品が応募されてくることを期待いたします。

ーコピックアワード2021審査員としての意気込み、応募を予定している方へのメッセージをお願いいたします。

これまでの審査員の方々がものすごいメンバーなので、御指名いただいたことは大変恐縮しておりますし、何よりも光栄です。
私にできることは芋虫になってゴロゴロ転がるだけかもしれませんが、出来るだけ漫画家としての視点で作品を拝見させていただこうと思います。

ーコピックの思い出やエピソードはありますか?

もう15年ほども昔のことになりますが。「ラインナップに無い色を作って欲しい」という私の要望を聞いていただき、複数色作っていただきました。特に金色に相当するY28はユーザーにも好評だったという旨伺っています。今でも時々「大暮先生作ってくれてありがとう」と言われます。もちろん、私はわがままを言っただけなのですが、手柄だけいただき図々しくも誇らしい思い出です。

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