【ミニインタビュー】2021年度審査員 原田ちあきさん
第3回目は、特徴的な色使いと、どきりとする台詞入りのイラストが印象的な
イラストレーター・漫画家の原田ちあきさんのインタビューです。
なんと、コピックアワード2020のエントリー開始に向けてイラストを描き下ろしてくださいました!
原田さんらしいビビッドな色使いと、表情こそ見えないけれど夢中で描いている様子が伝わる女の子が目を惹きます。
Twitter・Instagramでご紹介していただきました。ぜひそちらもご覧ください。
手から毒がでるねこ/もうどくと捨て犬のはなし【1話】より抜粋
「あやしい絵展」より
原田ちあき イラストレーター/漫画家(website/Twitter/Instagram) 自らをよいこのための悪口メーカーと称し活動し、活動範囲をこだわらず、アパレルやキュレーションなどを手がけ、また2019年より京都芸術大学の講師を務めている。 |
ーコピックアワード2020の作品で気になるものはありましたか?
「Go to Bed」/樋口モエ氏の作品がとても気になりました。いろんな大きさ、種類の猫たちがベッドに向かっている様がとてもかわいらしいです。
わたしは絵に空白を作ることが怖く、よく物を書き込みまくってしまうのですが、優しい水色をドンと背景に置いてしまう事で、落ち着いた雰囲気、リズムをイラストの中に作ることができていると感じます。
絵本になってもきっと素敵だし、家の壁に飾っても絶対に可愛いですね。
猫たちは一体どんなベッドに入って、それぞれどんな夢を見るのでしょうか。一枚の絵からたくさんの物語が生まれそうな素敵な作品です。
入選「Go to Bed」/樋口モエ
ー作品を観る際はいつもどのようなところに着目していますか?また、コピックアワード2021ではどのような作品を期待しますか?
のびやかに描いているか。
上手なだけではなく、いきいき描かれている作品が好きなので、絵を見る際は作家さんが何を考えながら描いているのかを考えながら見るようにしています。楽しげに描いている作品は絵からそれが伝わってきます。
また、家に飾ってみたいかどうかなども考えて絵を見るようにしています。
ーコピックアワード2021審査員としての意気込み、応募を予定している方へのメッセージをお願いいたします。
幼いころから触れてきた画材を使用した作品の審査員をさせていただけるなんて、とても光栄で夢のような気持ちです。
皆さんの楽しく描いたイラストを私たちに見せていただけると嬉しいです。
描きたいもの、作りたいもの、表現したいことを遠慮なく作品に詰め込んでくださいね。
ーコピックの思い出やエピソードはありますか?
中学生の頃にお小遣いを工面しながら1色ずつ買って揃えていたことを今でもよく覚えています。
絵具でも水彩でもないコピックにしか出せない色合いや、描き方をすることができ、持ち運びにも便利で汚れないので今でも似顔絵などを描かせていただく際にとても重宝しています。これからも末永く使っていきたい画材の一つです!
コピックアワード2021 原田ちあきさん描き下ろし作品
「選んだ色に不正解なんてない」