Veil

GOOD7

インクを落とし、重力や風の力を使うことによりコントロールしきれない色やにじみが生まれる。さらにそれをパンチングし一旦バラバラになったスパンコール状の紙片をランダムに糸に通し、リュネビル刺繍という手法に特有の、完成品からは見えない裏側の面を見ながらうねる線で刺繍をする。作者は製作中にどの色とどの色が隣り合うのかを知ることは出来ない。幾重にも偶然性の重なった、人間の意思決定から離れた状況から生まれる美しさを考えた。