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【インタビュー】コピックアワード 2020審査員 津森千里さん

 2020.04.10

今アワードの審査員を勤めていただく津森千里さんにコピックアワード審査員就任されての意気込みと、
ファッション業界の最先端でご活躍される津森さんならではのお仕事にまつわるお話をお伺いすることができました!ファッション業界にチャレンジしたい方も必見のインタビューです。

津森 千里 CHISATO TSUMORI
デザイナー
1976年、文化服装学院を卒業。
1977年から「I.S.」や「TSUMORI CHISATO」のブランドを手掛け、東京コレクションやパリコレクションにも参加。
現在は楽しくHappyなモノづくりをモットーに、自分の好きなモノづくりを進め、自社にてブランドを展開中。
TSUMORI CHISATOオフィシャルサイト Instagram:tsumori_chisato_designer

 


その場でサラサラとコピックのロゴを描いてくださいました!カラフルな色使いが素敵です

 

コピックアワードについて

コピックアワード2020の審査員をお引き受けいただきありがとうございます。
津森:ファッションコンテストの審査員は多いのですが、イラストや画材に関する審査員は初めてなので楽しみにしています。

Q.どんな応募作品を期待していますか
津森:驚かしてくれる作品!とにかく面白い作品を見てみたいです。そのひとの個性がわかるもの、ですね。

 

お仕事について

Q.津森さんの幼い頃について教えてください
津森:母が服を作るのが好きだったこともあり、幼い頃からお人形の洋服遊びが大好きな子でした。
その様子を見た母から洋服について学ぶことを勧められ、文化服装学院へと進学しました。
当時は「洋服が縫えればいい」と思っていて、デザイナーという職業は知っていたけどなれるとは思っていませんでした。

Q.ファッションについてはどのように学ばれたのでしょうか?
津森:「装苑」や「服装」、「an・an」「non-no」などの雑誌から学びました。
「装苑」には服の型紙の引き方が掲載されていたので高校生の頃から作ったりしていました。
隣の家の方が洋裁学校出身の方だったので教わりに行ったりもしていました。

Q.デザイナーになりたいと思ったきっかけを教えてください。
津森:文化服装学院でファッションについて学んでいるうちに「デザイン」のお仕事を知るようになって、デザインの登竜門の賞に応募するなどを経てその道を意識するようになりました。

Q.どのようにしてデザイナーになったのでしょうか?
津森:学校卒業後はアパレル会社に入って……気づいたら今に至ります。「好きこそものの上手なれ!」です。
そしてデザイナーというお仕事は、実際になってみるといろんな人に支えられていると感じます。
生地の機屋さん、パタンナーさん、縫ってくださる工場さん、販売、と……チームワークが大切な仕事です!

Q.どのようにしてデザイン画を描かれるのですか?
津森:鉛筆で人型を描き、その上にデザインした洋服を着せるようにデザイン画を描いています。
その後、コピックや水彩絵の具で着色しています。最後に鉛筆の線を消して出来上がりです。トレンドはあまり気にしておらず、自分の好きなことを表現することが一番です。

 


本棚には色々な国の本がずらっと並んでいます。一瞬見たページからデザインのインスピレーションを広げていくそうです

 

Q.コピックの好きなところを教えてください
津森:迷わず自由に、筆のようにシュッとしたタッチが描ける筆側(スーパーブラシ)が好きです。
色を重ねて違う色が作れるのもいいですよね。ピンクと黄色を重ねると綺麗なオレンジが作れたり!
あとは0番(バリオスインク)で縁をにじませて水彩タッチにしたり、立体感を出したりできるのが好きです。

Q.コピックとの初めての出会いはいつだったのでしょうか?
津森:随分昔かな……画材屋さんに行くことが多いので「これ便利!」と思って買ったのが最初。
コピックは今年で販売33年目なんですね、じゃあ30年くらい前から使っているかもしれません。私の名前のブランド TSUMORI CHISATOが始まった頃と同じくらいですね!

 


コピッククラシック・スケッチ・チャオ、色々な種類を使ってくださっています。

 

Q.コピックで好きな色はありますか?
津森:RV14、RV23、R27、R20、YG21、0番、あたりでしょうか。サーモンピンク系が好きです。
水色もみんな好きですよね。「綺麗な色だけじゃつまんない」っていう時はベージュや茶色を加えるのもの好きです。

Q.お仕事において心がけていることはありますか?
津森:現在、環境破壊や地球温暖化が問題になっています。ファッション業界は上から2番目に「エコじゃない」業界だそうです。
必要とする人に服が届くよう、受注をいただいてから作るシステムにチャレンジしています。
また、服の素材もなるべく環境に負担をかけないものを意識して使うようにして、サスティナブルなものづくりを心がけています。
長く愛してもらえる、体が喜ぶ服を作りたいです。次の世代にこの地球を繋げたいという想いから、自分ができるところからやっていきたいです。

 

TSUMORI CHISATO 2020 AUTAMN WINTERコレクション
「不思議の国のアリス」をTSUMORI CHISATO らしく解釈したテーマ。小物の時計もスタッフの手作り、細かなところにも世界観が詰め込まれています

 

Q.今後チャレンジしていきたいことはありますか?
津森:私にとって絵を描いているとき、色を塗っているときが一番リラックスするときです。絵の個展もいつかしたいな〜と思っています!

 

津森さんが我々取材陣の似顔絵をその場で描いてくださいました。これからも津森さんの活動から目が離せません!

第一線で活躍されている津森さんのお話を伺うことができ物作りをサポートしている立場としてとても考えさせられるお話でした。
貴重なお時間を頂きありがとうございました!

 

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