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【ミニインタビュー】2022年度審査員 木村絵理子さん

 2022.08.17

第5回目は、普段は横浜美術館の主任学芸員として、展覧会をキュレーションされている木村絵理子さんのインタビューです。
国内だけでなく国外でも企画、展示を行い、ワールドワイドな目を持つ木村さんはどのような作品を期待しているのでしょうか。


木村 絵理子website
キュレーター/横浜美術館・主任学芸員

現代美術や写真の展覧会を企画するほか、国内外の雑誌やウェブメディア等への寄稿など。近年では、カナダのナショナル・ギャラリーで開催された写真展”HANRAN: 20th-Century Japanese Photography”(2019)を企画。またヨコハマトリエンナーレ2020では企画統括をつとめた。

ーコピックアワード2021の作品で気になるものはありましたか?

作品名:春光
作者名:Capricorn123_


春光」/Capricorn123_
 

ー作品を観る際はいつもどのようなところに着目していますか?また、コピックアワード2022ではどのような作品を期待しますか?

キュレーターという仕事の性質上、作品を観る際には、作者が何を表現したいと思っているのか、そして表現したい内容が最適な方法で作品化されているかという点に注目します。
素材選びや大きさ、絵画であれば描き方や仕上げの方法、さらにはどういった場所や方法で誰に向けて発表するのか、さまざまな要因がパズルのピースのようにうまくはまった時に、人を感動させる作品になると思っています。
そして何より、既視感を感じさせないような新しさを発見した時に興奮を覚えます。今回も、コピックの特性を活かしつつ、今までに見たことのないような新しさを感じさせてくれる作品に出会えることを期待しています。

ーコピックの出会いや思い出のエピソードはありますか?

私自身は作品を制作する立場ではありませんので、自分で使うことはありませんが、一緒に仕事をするアーティストやデザイナーのスタジオへ行くと、必ずといって良いほど見かける画材のひとつです。打ち合わせをしながら、目の前でサラサラと新しいアイデアが描き出されていくときなどは、創造の瞬間に立ち会えた喜びで心が躍ります。

ーコピックアワード2022審査員としての意気込み、応募を予定している方へのメッセージをお願いいたします。

毎年世界各国から、さまざまなタイプのクリエイターの方々の応募があるアワードとして、ひとつのジャンルや流行といった型にはまらない多種多様な作品が集まる場になると期待しています。自分らしさを追求した作品に多数出会えることを楽しみにしています。

木村さん、皆さんへのメッセージありがとうございました。


 

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