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【ミニインタビュー】2023年度審査員 星野桂さん

 2023.05.02

今年も、各界で活躍されているクリエイターの方々にコピックアワードの審査員を務めていただきます。
審査員の方々より、コピックアワードへのご応募を検討されている皆さまに向けて心強いメッセージをいただきましたので、簡単なインタビュー形式で紹介いたします。作品を制作する上でのヒントや新しい発見などが見つかるかもしれません。ぜひご覧ください!

コピックアワード2023 審査員(※敬称略、順不同)
・星野 桂
・篠原 ともえ
・竹内 康彦
・押元 一敏


第1回目のインタビューは、アニメやゲームにもなり、長期連載中の人気漫画『D.Gray-man』の作者である星野桂さんにお話を伺いました。
コピックユーザーでもある星野さんに、コピックとの出会いや、応募者の方へのメッセージについてご回答いただきました。


©︎星野桂/集英社


星野桂Instagram
漫画家

1980年滋賀生まれ。アニメーター業に就いたのち、2002年集英社より『ZONE』でデビュー。2004年、「週刊少年ジャンプ」誌上にて、『D.Gray-man』の連載を開始し、2006年と2016年にはTVアニメ化、2007年と2008年にはゲーム化。コミックスは現在、28巻まで発行され、累計2400万部を超える人気を博している。現在は「ジャンプSQ.RISE」にて本作を連載中。

 

ーコピックアワード2022の作品で気になるものはありましたか?

作品名:Iguana Ana
作者名:trini



Iguana Ana」/ trini

作品を見た時「どうやって描いたんだろう」と大変ドキドキしました。色使いやタッチから楽しんで描かれている状況やイグアナ愛が伝わり、とても好きな作品です。

 

ー作品を観る際はいつもどのようなところに着目していますか?また、コピックアワード2023ではどのような作品を期待しますか?

私は緻密なイラストに惹かれるところがあるのですが、正確・精密ではなく、いかに描き手の気持ちの揺らぎや熱量がそこに詰まっているかにいつも注目します。
そんな作品に触れると、私自身もアドレナリンがぶわっと上がります。
一目見た瞬間ドキドキして、さらにまじまじと見てると心が踊るような、ざっくりした表現ですがそんな作品を期待しています。



先生の仕事場の様子
「現在の仕事場。3·11の震災があってから、どこでも仕事ができるようデジタルに切り替えました。」


先生のインスタグラムでもお馴染み、愛猫サンチョロちゃんは制作に向き合う際の精神の支柱であるそうです。

 

ーコピックの出会いや思い出のエピソードはありますか?

まだ技術が未熟なときに週刊連載が始まってしまった18年前の当時の私にとって、コピックはそれを助けてくれるアイテムの一つでとても助かりました。
カラーインクや絵の具を使ってみたこともありましたが、使いやすさは抜群にコピックでしたね。
紙にこだわらなくて良いのは本当にありがたくて、安いコピー用紙でもちゃんと彩色できたのも良かったです。
今でも当時のコピックを使って絵を描いていますが、ちゃんと使えているので、その品質にちょっと驚いていたり。さすがですね〜。

 


「コピックは趣味のイラストなどで今も愛用中。色鉛筆との組み合わせにハマってます。
デジタルでカラー原稿を描く今も、着色の際はコピックで鍛えられた技術が役に立っています。
コピックで塗っていた下積みがあるから、デジタルでも自分らしさを表現できると思っています」


「作画はデジタルですが、ラフはまだまだアナログで描いてます。気に入ってる画材は常にそばに置いてます。」

 

ーコピックアワード2023審査員としての意気込み、応募を予定している方へのメッセージをお願いいたします。

絵画の審査員は今回初めてやらせていただきます。私は絵も独学ですし、専門的なことは何もわかりません。
なので感情と心で、作品と向き合いたいと思います。
絵は心とガッツだと思っています。
技術が足りないとか、人を感動させなきゃいけないとか、そんなことは遠くへ放り投げて、自分のための作品を描いていただきたいです。
自分にドキドキする時間を過ごしてください。
それが、コピックアワードに挑戦された皆さんの、賞よりも価値のある財産になると思います。

ー星野さん、皆さんへの熱いメッセージありがとうございました!

 


 ©︎星野桂/集英社

 

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